北海道蘭越町で昨年6月、地熱資源調査の掘削作業中に蒸気が噴出し、周辺で採取した水から高濃度のヒ素が検出された問題で、調査主体の三井石油開発(東京)は5日、発生から1年が経過したのに合わせてニセコ町で記者会見を開いた。当時体調不良を訴えた住民19人のうち、補償対象となるのは因果関係が認められた2人だと明らかにした。  同社は住民2人に加え、観光業や農業などの地元業者も補償対象になると説明した。  掘削した井戸は昨年8月に埋め戻しが完了。同社は16年から調査に着手し、昨年6月、掘削中に蒸気が噴出した。蒸気から飲料水の基準の2700倍に相当するヒ素が検出されたことが後に判明した。


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