過去最多の56人が立候補している東京都知事選は、7日に投開票を迎えます。選挙戦終盤を迎え、主要候補は1カ所での演説時間を倍以上に増やし、また内容が変化した候補もいました。
■演説時間も増加 各陣営に変化は?
現職 小池百合子候補(71)「しっかりと、財布に渋沢栄一が届きますように。東京の経済もしっかり進めていく」 前参議院議員 蓮舫候補(56)
「小池さんは光に光を当てるのは大変得意な人です。それを意味不明な横文字で説明するのも得意な人です。私はそうじゃない」 前安芸高田市長 石丸伸二候補(41)
「石丸伸二は経済人として、経済を知る専門家として、初めての都知事となり、東京をどんどん成長させていきたい」 ラストスパートをかける各候補は、街頭演説の時間も増やしています。各陣営に変化は?
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■小池氏“追加公約”も訴え 蓮舫氏こだわる行財政改革■小池氏“追加公約”も訴え 蓮舫氏こだわる行財政改革
小池候補(先月20日)「2期8年を振り返りますと、都民の皆様の命と暮らしを守る。全身全霊で取り組んで参りました」
告示日、小池候補がおよそ7分の演説の9割近くを使いアピールしたのは2期8年の実績です。
2週間が過ぎた4日、JR立川駅前に立った小池候補の演説時間はおよそ19分と倍以上になりました。その内容は…。
小池候補「2期8年にわたりまして、政策目標164ある中で139の項目すでに推進実践・実現をしているのです。その実践率・推進率は、なんと90%を超えております」
従来の実績のアピールに4割以上を使った後、次におよそ3割の時間を割いたのは、中小企業支援や地下鉄のホームドア設置の加速などの追加公約でした。
小池候補「中小企業の皆様方、後継者いないと言うけど、結構若手で『やりたい』という人もいる。そういうマッチングのためのお手伝いもさせていただきます」
告示日に9分ほどの演説のうち、およそ9割を使って行政・財政改革を訴えたのは蓮舫候補です。
蓮舫候補(先月20日)「本物の行政改革をぜひ私に担わせて頂きたい」 2週間で洋服に変化がありました。以前はインナーが無地のものを着用していましたが、4日は蓮舫候補のイニシャルの「R」とプリントされたものに変わっていました。
しかし、4日も一貫して訴えたのは行政・財政改革。実に8割を割いていました。
蓮舫候補「今年度の予算で、新しい少子化対策何をやるか。東京都が婚活アプリですよ。こんな事業に数億円使うのは、私はやめたほうがいいと思っています」
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■石丸氏は自己紹介続ける 田母神氏「教育勅語読んで」■石丸氏は自己紹介続ける 田母神氏「教育勅語読んで」
東京都に地盤を持たない前安芸高田市長の石丸候補。選挙戦では珍しい自己紹介に2割、5割を政治再建という内容でした。
石丸候補(先月20日)「この度、東京都知事選に立候補した石丸伸二です」
4日も、20分半の演説でおよそ1割の時間を自己紹介に費やしていました。
石丸候補「私は1982年生まれなので、今41歳です。自分の経歴をまとめると、経済を知り、行政を知る。これが強みだと考えています」
そして、変わらず5割ほどを占めたのが政治の再建でした。
石丸候補「皆さんの意識を都政に集める。これがなれば、実現すれば、自然とシステムとしていい政策が出てきます。石丸伸二であれば、簡単にやってのけると思います」
他の陣営を大きく上回る30分を超える演説で有権者に訴えかけているのは、元航空幕僚長の田母神俊雄候補(75)です。
出馬当初、減税や現都政の外国人優遇政策などの批判、防災対策に時間を割いていました。およそ2割を占めたのは、教育への取り組みです。
田母神候補(先月20日)「教育の基本は人間をつくること」
終盤戦でも教育への取り組みについて、およそ1割の時間をかけ聴衆に訴えました。
田母神候補(先月30日)「教育勅語読んでください。なんて書いてあるのか。親を大事にしましょう。困っている人には親切にしましょう。いいことばっかり書いてありますよ。これを私は東京の教育にも復活したいと思っています」 56人が立候補している今回の都知事選。7日の日曜日に投開票を迎えます。
(「グッド!モーニング」2024年7月5日放送分より)
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