東北森林管理局は毎年、福島県を除く東北5県でブナの実の調査を行っていて、ことしは各県の国有林あわせて139か所でブナの開花状況を調べました。

その結果、ことし秋のブナの実り具合の予測は、
▽4段階の中で最も多く実る「豊作」が、青森県と宮城県、
▽4段階で2番目に多く実るという「並作」が、岩手県、秋田県、山形県となりました。

クマは山の中の食べ物が少ないと行動範囲が広がり、人の生活圏に出没する可能性が高まることから、実り具合の予測はその年の秋のクマの出没傾向の参考とされています。

去年は5県すべてが4段階で最も悪い「大凶作」でしたが、ことしは一転して「豊作」や「並作」の予想となりました。

ただ、クマの生態に詳しい専門家は、山の中に食べ物があっても人の生活圏で栗や柿の実の味を覚えてしまったクマは再び人里へ入ってくるおそれがあると指摘していて、今後、クマの出没情報に注意するよう呼びかけています。

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