サイバー攻撃があったKADOKAWAは3日、情報が外部に流出した可能性が高いと発表しました。
■N高生の不安「住所が出るのがすごく怖い」
KADOKAWA「学校法人角川ドワンゴ学園に関する一部情報の漏洩(ろうえい)の可能性が高いことも確認されました」
ハッカー攻撃を受けたことが公になってからおよそ3週間が経過しました。KADOKAWAは、グループ会社・角川ドワンゴ学園が運営する通信制高校「N高」などに関する情報の流出を明らかにしました。
N高卒業生「ネット上に流出されているという話題を見て、私自身がエンジニアなので、その辺の情報をいろいろつかみつつ、実際のデータにたどり着いて自分の学生番号を検索したところ、エクセルのデータ上に僕の名前とかが入っていた。終わったって感じですかね。もう(個人情報を)隠したところで、意味ないんだなって」
現役の生徒や卒業生の顔写真・住所・電話番号などの情報が流出し、保護者の住所や緊急連絡先の電話番号も含まれていました。生徒の不安は募るばかりです。
N高生「正直、住所が出るのがすごく怖い。闇バイトとかで強盗で家に入る事件もあるじゃないですか。祖父母と一緒に住んでいまして、来年から実家を出て一人暮らしをして大学に通っていこうかなと考えている。そこに闇バイトが来て強盗されたり、標的になる可能性はある。そこに対する不安感はあります」
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■“本名公開の不安”知り合いもXから消えた…■“本名公開の不安”知り合いもXから消えた…
角川ドワンゴ学園の川上量生理事は先月26日の会見で、「N高への影響は基本的にない」と説明していました。 川上理事「角川グループのネットワークとN高で使っている学園のネットワークは、完全に別のものになっています。直接攻撃の影響というのは、N高に関しては基本的にはございません」 完全に切り分けられているはずの生徒情報が、なぜ流出したのでしょうか。 N高生
「ドワンゴというフォルダがあり、その中にNさんのフォルダがあり、その中に情報が全部入っていた」
エンジニアの卒業生が、ハッカー集団が情報を公開しているダークウェブを確認したところ、N高に関する大量の情報が入ったフォルダがあったといいます。
N高生「結果的に『情報流出ありました』というので、裏切られたというか、信用はできなくなっていますよね」
他にも、ドワンゴの全従業員の個人情報や社内文書が流出した可能性が高いということです。
匿名で「ニコ生」配信を行った人の本名が公開されたというケースもあります。 ニコ生配信者「私の知り合いもツイッター(X)とか急に消して、いなくなっちゃった人とかもいます。本名がバレたことによって身分を隠している人、顔を出せない人とかも結構いるので、特定につながるのが怖いっていうので」 匿名性を前提とした表現の空間が、ハッカーによる攻撃で白日のもとにさらされた今回の事件。専門家は興味本位でダークウェブにアクセスしないよう注意を呼び掛けます。 トレンドマイクロ株式会社
セキュリティエバンジェリスト 岡本勝之さん
「そもそも彼ら(ハッカー)はお金が欲しいとか、そういった動機でやっているので。例えば、何か興味を持ってアクセスしてきた人に対して、コンピュータウイルスに感染させるとか、そういった罠を仕掛けているという可能性は十分にある」
(「グッド!モーニング」2024年7月4日放送分より)
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