埼玉県警本部
質問状は「埼玉から差別をなくす会」が3日、県警と県、県公安委員会へ見解を問うため提出。20日までの回答を求めていた。 県警は「ヘイトスピーチ解消法の内容や、警察職員がその職務を遂行するに当たって法令を遵守すべきことについて、教育の徹底を図っている。引き続き指導する」と説明した。 県公安委は17日付で「不適切な発言で今後、このようなことがないよう県警を指導する」と文書で回答。県からは19日、メールで「答える立場にないため、回答は差し控える」と連絡があった。◆処遇は…「厳正に対処した」
団体世話人の武内暁さん(75)は本紙の取材に「面談し説明してほしい。謝罪もしてほしい」と話した。 県警への取材によると、発言者は県警本部所属の60代の男性警部補で「トラブル防止の意図で発言した」と話しているという。警部補の処遇については「厳正に対処した」としている。 団体によると、発言は2月18日のデモを撮影した動画で、投稿サイトで公開されていた。差別に抗議する人々を警備の警察官越しに映し、撮影者とみられる人物の「今日、多いですね」との問い掛けに、県警警察官とみられる人物が「ザコどもだから」と応じていた。動画は現在、視聴できなくなっている。(大久保謙司) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。