佐賀県の山口祥義知事は3日、2028年春の開学を目指す県立大学の設置場所について「7月中には議論を終わらせて、最終的に私なりの考え方をしかるべきタイミングで説明させて頂きたい」として、7月中に表明する考えを示した。
さらに「県内での高等教育機関の必要性など、県民の理解が深まっている。県立大学についても、7月中の設置場所の発表に合わせて、その後の流れなどもしっかり説明したい」と語った。6月定例県議会閉会後に記者団の質問に答えた。
県議会は同日、学校法人旭学園(佐賀市)が26年に開学を目指している「武雄アジア大学」を財政支援する費用として約6億5000万円を盛り込んだ補正予算案を賛成多数で可決した。
県立大の設置場所の選定について同知事はこれまで、佐賀大学(佐賀市)や西九州大学(神埼市)との連携や県全域からの通学利便性などを考慮して検討すると強調。そのうえで「既存の建物や近隣施設の最大限の活用」「コンパクトなメインキャンパス」を念頭に置いたものと説明している。
この日の記者団との質疑応答でも「他県の県立大学や私立大学の例をみても、拠点をひとつ設けてスタートすればその後、新たなキャンパスや新学部もつくれる。広大なキャンパスは求めていない。まずはコンパクトにスタートということになる」と述べた。
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