弁護側「想定した中でも最悪の判決」被告が控訴

2020年、大分県宇佐市で起きた強盗殺人事件で、大分地裁で死刑判決を受けた男が判決を不服として福岡高裁に控訴しました。控訴は2日付けです。

弁護側は「判決については想定していた中でも最悪の判決だと理解している。控訴審では逆転無罪を勝ち取るため活動していきたい」とコメントしています。


被告「事件に巻き込まれた」大分地裁「犯人であると優に認められる」

この事件は2020年2月、大分県宇佐市安心院町の住宅で住人の山名高子さん79歳と長男の博之さん51歳が殺害されているのが見つかったものです。警察は1年8か月後に大分市に住む佐藤翔一被告を逮捕。佐藤被告はその後、強盗殺人の罪などで起訴されました。

大分地裁で開かれた裁判員裁判で佐藤被告は「事件当日、ユーチューバーを名乗るプロレスマスクの男たちと合流し、事件に巻き込まれた」などと裁判で一貫して無罪を主張していました。

2日に開かれた判決公判で大分地裁はこうした証言などは「虚偽の弁解」だとしました。ほかにも検察側の立証を全面的に認め、被告の犯人性を強く推認できると認定しました。その上で、「被告人が犯人であると優に認められる」などとして佐藤被告に死刑判決を言い渡しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。