沖縄で米兵による性暴力事件が相次ぎ、外務省が沖縄県などに情報を共有していなかった問題に対し、東京・霞が関の外務省前で2日、抗議活動があった。350人(主催者発表)が参加した。
「アジア女性資料センター」などが呼びかけ、沖縄から北海道まで120以上の女性団体や平和団体が賛同したという。
参加者らは「暴行事件隠蔽(いんぺい) 誰の、何のため」などと書かれたプラカードを掲げ、情報を隠さないように求めた。
マイクを握った「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」のメンバーの青木初子さん(76)は名護市出身。叔母が米軍にピストルで脅されたり、被害に遭った人が泣きながら口をつぐんだりする状況を目の当たりにしてきた。「米兵の犯罪は何度も繰り返されてきた。基地がある限り、性暴力はなくならない」と訴えた。
「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」共同代表の高里鈴代さんは、沖縄から電話参加し、外務省が「プライバシーの保護」を理由に沖縄県に連絡をしなかったことを批判。「被害者を守ると称して、実は加害者を守っている。女性の人権を盾にして、女性の人権侵害を理由にして、沖縄を排除している行為をしている。二重の差別だ」と述べた。(関口佳代子)
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