2025年開催の大阪・関西万博の会場(大阪市)の工事現場で起きた爆発火災について、日本国際博覧会協会は2日、爆発が起きた現場を報道陣に初めて公開した。
爆発火災は3月下旬、溶接作業の火花が床下空間にたまったメタンガスに引火して発生。協会は再発防止への取り組みをアピールするため、発生現場となった会場西側の「グリーンワールド(GW)工区」のトイレ棟などを公開した。
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トイレ棟の現場には、爆発の衝撃で生じた約6メートルに及ぶ床の損傷が残っていた。厚さ18センチの床が下から突き上げられて割れたといい、鉄筋やコンクリートの基礎がむき出しとなっていた。床のコンクリート片が飛んだことで生じた鋼板の屋根材のへこみからも、爆発の激しさがうかがわれた。
【動画】万博会場工事中に起こった爆発事故現場を報道陣に公開=有元愛美子撮影協会は6月、ガスの滞留を防ぐため機械によって排気・換気を徹底するほか、ガス濃度を毎日公表するなどの再発防止策を発表している。協会の藁(わら)田博行整備局長は「ガスの濃度は換気でコントロールできるレベル。データも公表し、安心感につなげたい」と述べた。(原田達矢)
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