山梨県が入山規制と通行料の徴収を始めた富士山。1日は大荒れの天気の中での山開きとなりました。
■富士山規制初日 大荒れでも軽装姿
1日、富士山の山梨県側の登山道「吉田ルート」。強風で「吉田ルート」へと向かう「富士スバルライン」は午前0時から通行止めになっていました。 登山予定者「雨だけならよかったが、風は危ない。厳しいかなと思うが、ここまで来たからには登りたいなという気持ちが強い」 午前4時半ごろの日の出の時間を迎えても通行止めは解除されず、車の列は300メートル以上になっていました。
中には、登山を諦めたのか、Uターンして山を下る車もありました。
待機すること8時間半、通行止めが解除されました。
山梨県が1日から混雑緩和のために始めたのが、一日の登山者の上限を4000人に規制することです。5合目にゲートを設置し、午後4時から午前3時までの間、ゲートを閉鎖して夜の「弾丸登山」を防ぎます。
さらに、富士山の環境保全や安全対策のため、通行料として一人2000円を徴収。通行料を支払った人には、リストバンドが配布されました。 1日は1699人が入山。その中でやはり目立っていたのが、軽装で山に入る外国人登山客の姿です。 外国人「服はバックに入っているよ」 スタッフ
「服もレインウェアもある?」 外国人
「ああ」 スタッフ
「クライミングシューズじゃないけど、大丈夫?」 外国人
「大丈夫だよ」
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■還暦の母「息子4人と記念」 強風の中…■還暦の母「息子4人と記念」 強風の中…
こんなトラブルもありました。 外国人登山客「(Q.あなただけ予約されていなかった?)はい」
この外国人登山客は3人で山に入るにもかかわらず、山小屋の予約が自分だけ取れていないことが判明。慌てて、その場で自分の分を予約しました。
一方、番組スタッフが出会ったのは、5人で登山に挑戦する眞榮里(まえざと)さん一家です。 母「私が還暦記念で、還暦記念登山をしたくて。わがまま言って、息子4人に付き合ってもらって来ました」 長男
「兄弟みんな離れ離れで、なかなか集まれる機会がなかったので。人生で一回の還暦をお祝いしようかということで、集まりました」 次男
「1人でね、男4人も育ててくれたので」 母親の還暦を祝うために、久しぶりに集まった4人の息子。山頂からの日の出を見るため、まずは8合目を目指し、午前10時40分ごろに出発しました。 強風が吹く中、急斜面を進む一家。息子たちが母親を気遣う場面もありました。 そして、登山開始からおよそ6時間経った午後5時、無事、家族全員で8合目に到達。宿泊予定の小屋にたどり着くことができました。 母
「心がくじけそうになりながら、子どもたちに応援されて、どうにかたどり着きました」
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■初日はトラブルなく終了 入山規制今後は■初日はトラブルなく終了 入山規制今後は
そして2日午前4時半ごろ、眞榮里さん一家から日の出の映像が送られてきました。この後、山頂を目指して出発したということです。 1日午後4時、初日は大きなトラブルもなく終了。新たに始まった入山規制に、地元観光協会の会長はこう話します。 富士山五合目観光協会 小佐野昇一会長「周知徹底を今からもお願いしていく。その部分がしっかりしていけば、弾丸登山を抑制するという目的のもと、この対策は有意義なものになっていけばいいなと思っております」
(「グッド!モーニング」2024年7月2日放送分より)
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