新型コロナウイルス感染後の後遺症患者のうち、8.5%に感染から約半年後も日常生活に深刻な影響があったとする研究結果を厚生労働省研究班が1日、発表した。オミクロン株流行期の感染者を調べた。

チームは2022年7〜8月に新型コロナに感染した20〜60代の8392人と感染しなかった6318人を比較して分析。感染から約半年後にアンケートしたところ、感染者の11.8%に当たる992人に後遺症とみられる長引く症状があった。

このうち8.5%の84人が日常生活に深刻な支障があると答えた。

主な症状は味覚障害、筋力低下、嗅覚障害、脱毛、集中力低下、頭にもやがかかったように感じる「ブレインフォグ(脳の霧)」などだった。

後遺症が出た割合は女性や基礎疾患のある人、新型コロナの症状が重かった人で高かった一方、ワクチン接種者では低かった。〔共同〕

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