近鉄けいはんな線の東生駒トンネル入り口付近に流入した土砂(29日午前、奈良県生駒市)=近畿日本鉄道提供・共同

28日午後8時ごろ、奈良県生駒市辻町で土砂崩れが起きたと住民が110番通報した。奈良県警生駒署によると、住宅6棟に土砂が流入するなどの被害が出た。けが人はいない。近鉄けいはんな線の線路にも土砂が流入し一部運転見合わせとなった。降雨による可能性がある。

署によると、住民から「裏の山が崩れて(住居の)1階部分が土砂で埋まった」と通報があった。山の斜面が崩れ、隣接する2棟の屋内に土砂が流入した。2棟とも住人がいたが、けがはなかった。別の4棟の庭や外壁などにも土砂が押し寄せた。生駒市によると、辻町の12世帯41人に避難指示が出た。

近畿日本鉄道によると28日午後8時ごろ、線路上の東生駒トンネル(同市)入り口付近に土砂が流入。コスモスクエア発学研奈良登美ケ丘行きの列車が走行中だったが、土砂に気付いて約5メートル手前で停止した。乗客約200人にけがはなく、係員の誘導で東生駒駅に徒歩で約500メートル移動したという。〔共同〕

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