ファミリーマートが販売する「コンビニエンスウェア」の靴下やハンカチ=4月、東京都内

 コンビニが日常使いの“おしゃれ”で存在感を増している。ファミリーマートは自社開発の衣料品を、ローソンは幅広い世代に人気の「無印良品」ブランドを取りそろえる。強みは24時間営業の全国販売網。シャツや下着、靴下といった品ぞろえも充実させ、「ユニクロ1強」のアパレル業界を脅かす存在となるかどうか注目が集まっている。  コンビニでは従来、旅行などの緊急時の衣料品購入が主だったが、日常使いでの需要を捉え、来店の機会拡大にもつなげる相乗効果を狙う。ファミマはPBの「コンビニエンスウェア」を21年に全国発売。「コンビニでトータルコーディネートができる」という。  繊維産業を祖業とする親会社の伊藤忠商事が製造過程に関わることで効率的に材料を仕入れ、販売コストを抑えた。  ファミマの担当者は「緊急時に購入したとしても、品質が良くて長く使ってもらえる。アパレル業界からも意識してもらえる存在になったのではないか」と胸を張る。  ローソンも23年に「良品計画」が展開する無印良品の衣料品をほぼ全ての店舗で販売を始めた。


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