投資実績をよく見せかけた出資話を持ちかけて元顧客らから現金約1億円をだまし取ったとして詐欺罪などに問われた元野村証券社員の会社役員建部昌弘被告(53)に岡山地裁は28日、懲役3年6月(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。
本村暁宏裁判長は判決理由で「被害は多額で、全く利益を上げる見込みがないのに、運用実績が黒字であると言葉巧みに信じ込ませており悪質だ」と述べた。
判決によると、別の元野村証券社員の男(36)=同罪などで起訴=と共謀し2021~22年、兵庫県に住む元顧客の女性ら7人に実績をよく見せかけた先物取引などへの投資話を持ちかけて計約1億円をだまし取った。
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