観測で得られたデータを雲の断面図として可視化した画像(JAXA、NICT、ESA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日までに、欧州宇宙機関(ESA)と共同開発した地球観測衛星「EarthCARE(アースケア)」が、日本上空にある梅雨前線の雲内部を捉えた画像を公開した。宇宙から雲内部の上下方向の動きを観測したのは世界初だという。雲の粒が成長して雨が降るまでのメカニズムの解明や、気候変動の予測などに役立てる。  画像は、日本の東側で今月13日にレーダー観測で得られた雲内部のデータを、雲の断面図として3次元的に可視化した。上空約13キロに達する雲のうち、高度約5キロ以下の部分では雲の粒が雨になり速い速度で落下する様子が青色で示されている。


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