このつえは、藤岡市に住む本多一助さん(83)が日航ジャンボ機の墜落現場、「御巣鷹の尾根」に向けて、慰霊登山を行う遺族たちに使ってもらおうと、32年前から毎年、作っています。
27日は30本のつえが用意され、藤岡市の美九里東小学校では、5年生と6年生の児童、およそ30人が空の安全を願うメッセージなどを書き込みました。
子どもたちは「悲しい事故が起きないように空の安全を願っています」や、慰霊登山を行う遺族に向けて「気をつけて無事に登ってください」などと、それぞれの思いを書いていました。
6年生の女子児童は「『二度と悲しい事故が起きないように』という思いを込めて字を書きました。つえを使って気持ちよく山を登ってほしい」と話していました。
本多さんは「子どもたちが書いたメッセージで山を訪れた人が喜んでもらえればうれしい。子どもたちにはつえをきっかけに事故のことを学んでほしい」と話していました。
児童のメッセージが書かれたつえは、地元の役場に届けられ、「御巣鷹の尾根」に向かう登山道に置かれます。
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