梅雨前線の活動が次第に活発になる見込みで、27日夜から28日午前中にかけ、福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・山口と広い範囲で、線状降水帯の予測情報が発表されています。
長崎県では、連日の雨の影響で地盤がかなり緩くなっています。
長崎市の住宅の裏手では26日、土砂崩れが発生しました。
住人:「これが崩れたの初めて。裏が崖だから、それが一番怖いんです」
女性は1人暮らしということもあり、近くの避難所に行くことを決めました。
過去に豪雨の被害にあった病院では、対策に追われていました。田主丸中央病院は、洪水や浸水が想定される地区にあります。
田主丸中央病院・山本和雄総務部長:「こちらが放射線科に設置した院内の止水版になります。(Q.いつ設置した)きょうの夕方になります」
去年7月、1階が水に浸かり、外来の受け入れを8日間、停止する事態に追い込まれました。
田主丸中央病院・山本和雄総務部長:「職員ほとんど寝られない状況だと思う。(Q.願うことは)院内が無事であること、地域の医療を止めることがないこと」
福岡県朝倉市の杷木松末地区。川を臨む高台に井手裕康さんの自宅はあります。
井手裕康さん:「7年前の豪雨で、ほとんど川の近くの家は流れた。もう、この世の終わりかな、終わったのかなと」
7年前も梅雨時に線状降水帯が発生。朝倉市では、24時間に540ミリを超える雨が降り、土砂と流木が街にあふれました。
国や県が、約600億円をかけて河川の復旧工事を終えた、その直後。去年7月、再び線状降水帯に見舞われます。朝倉市にも大雨特別警報が出されました。
井手裕康さん:「ずっと“みなし仮設”に住んでて、それが終わったから、もう来ないだろうと思って帰ってきた。(Q.今晩にかけても大雨に警戒が必要)一番、不安なのは、ここに閉じ込められるんじゃないかなと。普段からリュックサックの中に非常食とかは詰めて、いつでも出ていけるようにはしています。思ったときには、もう流れるとか、災害のきた後ですよね」
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