防衛省統合幕僚監部は19日、領空侵犯の恐れがある外国機に対して航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)した回数が2023年度は669回だったと発表した。22年度の778回から109回減った。対象は推定を含め中国が22年度比96回減の479回で、全体の約72%に上った。ロシアは同24回増の174回だった。
防衛省によると、23年6月と12月には中国とロシアの爆撃機が日本周辺の長距離を共同飛行した。中国の無人機が沖縄県の与那国島と台湾の間を通過したほか、日本海での飛行を初確認した。防衛省は中国が無人機の活用を拡大しているとみて警戒を強めている。
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