オフホワイトのイブニングドレスに菊をかたどったティアラ姿。
イギリス訪問4日目となるこの日、皇后・雅子さまは晩さん会出席のため、天皇陛下と共に人々の前に姿を見せられました。
その装いと“雅子さまスマイル”は、詰めかけた人々を魅了しています。
この日から始まるイギリスでの公式行事に合わせ、体調を整えられた皇后さま。
この1日で、特にカミラ王妃と深く心を通わせられたといいます。
宮内庁キャップ・宮崎千歳解説委員:
(皇后さまが)選んだ錦のバッグを、すぐに王妃が晩さん会で使ってくださって、皇后さまもすぐ気づかれていたそうなので。
現地25日、両陛下が滞在されているホテルへとお出迎えに現れたのはウィリアム皇太子です。
ウィリアム皇太子:
陛下、お元気そうですね。
陛下:
またお会いできて光栄です。
ウィリアム皇太子:
私もです、お帰りなさい。お二人ともよくご存じの地です。お待たせして申し訳ありません
ウィリアム皇太子がかけた「おかえりなさい」という言葉はお二人の留学経験を念頭に置いたものです。
陛下は、1983年から2年間、そして皇后・雅子さまは外務省在籍当時、それぞれイギリスオックスフォード大学に留学されていました。
皇后さまが、お妃候補とされていたのもこの頃です。
皇后・雅子さま(1989年):
私も外務省の研修生として研修している身でして、研修が終わったら外務省の省員としてずっと仕事をしていくつもりですので。
この時から実に35年もの時が経過しました。
ウィリアム皇太子:
お二人は同じ時期にオックスフォード大で学ばれたのですか?
陛下:
いいえ、時期は違います
雅子さま:
私より5年前です
その後、歓迎式典会場でチャールズ国王夫妻に出迎えられた両陛下。
式典の間、陛下はチャールズ国王と、皇后さまはカミラ王妃と何度も言葉を交わし、笑顔を見せられました。
カミラ王妃との会話の内容は、どのようなものだったのでしょうか。
今回の公式訪問に同行取材中のフジテレビ・宮崎解説委員は、お互いが関心を寄せる“共通の話題”があったといいます。
宮内庁キャップ・宮崎千歳解説委員:
カミラ王妃は子どもの問題や女性の問題に対して、すごく熱心に活動しているそうで、皇后さまも子どもの環境などにすごく関心が高いので、そういう共通点もあって、お話が弾んだのではないか。
その後、無名戦士の墓があるウェストミンスター寺院などを訪問し、いよいよ晩さん会出席のため、ドレスに着替えられた皇后さま。
待ちわびた一人ひとりに手を振り、車の中からも沿道の歓声に応えられました。
晩さん会では、チャールズ国王が日本語を披露。
すると、陛下もユーモアを交えたスピーチをされ、会場を沸かせました。
陛下:
皇后と私が留学し、一学生として英国の生活を経験したオックスフォードの地を訪れ、国王陛下の母校のケンブリッジ大学ではありませんが、日英間の学術・研究・教育分野での協力や、若い世代の交流の促進に少しでも貢献できればと考えています。
こうした和やかな晩さん会の中で、カミラ王妃が手にしていたのが佐賀錦のハンドバッグ。
この日、皇后さまがプレゼントされたものでした。
宮内庁キャップ・宮崎千歳解説委員:
一生懸命お好きそうなものを思って(皇后さまが)選んだ佐賀錦のバッグを、すごく心が通われた良い関係性を一日で築いていらっしゃるんじゃないかと思った。
晩さん会から一夜が明けたイギリス国内では、各紙も両陛下や国王夫妻の写真入りで歓迎式典や晩さん会の様子を報じています。
イギリスでの振る舞いが話題となっている皇后さま。
休息を挟みながら、残る公式行事に参加される見通しです。
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