25日午後5時半ごろ、揖斐川町春日美束の粕川の河原で、ひとりで釣りをしていた岐阜県大垣市の70代の男性がクマに襲われました。

揖斐川町などによりますと男性は川の中州でクマに襲われて押し倒され、頭と顔などを爪で引っかかれ大けがをしたということです。

町は26日午前、現場付近に職員を派遣して地元の猟友会の人とともにパトロールを行い、現場の状況を確認しました。

そしてこれから1週間、クマが出没しやすい朝と夕方に現場付近をパトロールするほか、釣り人や散歩をしている人などに注意を呼びかけるということです。

町内でことし4月から今月にかけて目撃されたクマの情報は21件と、前の年の同じ時期と比べて8件多くなっています。

揖斐川町地域振興課の金崎浩司課長補佐は「男性を襲ったクマはまだ見つかっておらず、気をつけてほしい。もしクマに出くわした場合は静かにあとずさりするなどして逃げてほしい」と話していました。

地元の猟友会が現場をパトロール

地元の猟友会の新川茂至さん(80)は、26日午前、町の職員2人と男性がクマに襲われた現場をパトロールし、クマがどのように山から川に降りてきたかなどを調べました。

新川さんは「この地域ではクマは毎日のように現れるが、人を襲ったというのは聞いたことがない」と話していました。

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