昨年の杭州アジア大会テニス女子シングルスで銅メダルを獲得した加治遥さん(29)=島津製作所=が18日、出身地・岡山県津山市の「津山ふるさと大使」に就任した。市役所であった委嘱状交付式で、加治さんは「みなさんと一緒に津山の魅力を発信できることがすごくうれしい」と郷里のPR役に意欲的だ。
加治さんは6歳から津山市内のテニススクールで競技を始め、市立久米中学校から強豪の園田学園高校(兵庫県)に進学。園田学園女子大学を卒業後のプロ転向と同時に島津製作所に所属し、昨年は全日本選手権女子シングルスで初優勝した。現在の日本ランキング(シングルス)は5位で、将来の活躍が期待されている。
津山には年に1~2回しか帰ってこられないが、「自然は豊かで、とても落ち着くし、リラックスできる」。一押しのグルメに津山ホルモンうどんを挙げ、「よく食べに行く。たれを買ったり、自炊をするので送ってもらったりする」と話した。
今後の目標について、全米や全英など世界4大大会の「本戦出場を目指していきたい」と力強く語った。
津山ふるさと大使は、市にゆかりのある著名人に「ふるさと津山」を発信してもらい、地域の魅力とともに市の認知度やブランド力の向上につなげることを目的に、市が昨年11月に創設した。加治さんは、毒舌漫才で「M―1グランプリ2022」で優勝したお笑いコンビ「ウエストランド」に続いて2組目となる。(礒部修作)
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