梅雨のジメジメした季節をカラフルな傘で彩る「アンブレラスカイ」が全国に広がっている。

 アンブレラスカイは2012年、ポルトガルの芸術祭で日差しをよける熱中症対策として始まったとされる。日本では2015年、長崎のハウステンボスに、通りを7色の傘で彩る「アンブレラストリート」が登場。梅雨の写真映えイベントとして全国の施設や観光地でも開催されるようになった。

 埼玉県飯能市のムーミンバレーパークでは、開業した5年前からアンブレラスカイを実施。今年はパーク内の森に全長200メートル、約千本の傘を飾り付けている。

 担当者は「SNS時代にあって、観光施設はどれだけフォトジェニックな場所をつくれるかが大事。アンブレラスカイは梅雨時の閑散期のイベントにぴったりで、一番人気のスポットです」。7月7日までで、傘は撤去された後、ランチバッグに生まれ変わり、販売される予定だ。

 屋内イベントとしても人気だ。京都市北区の「イオンモール北大路」では6月1日から、施設中央の吹き抜けエリアに300本の傘をつるしている。傘を仰ぎ見るだけでなく、フロアの階数によって目線の高さを変えて楽しめる。担当者は「他の施設を見ると、立地や傘のつり方でこんなにも印象が変わるのかと驚く。主催者も個性を持って楽しめることが人気の理由の一つかもしれません」と話している。

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