国の指定地域外で長崎原爆に遭い被爆者認定されていない「被爆体験者」を巡り、厚生労働省が地元所蔵の体験記の調査で「黒い雨」など雨や降下物があったことを客観的事実として捉えられないと結論付けたことに関し、武見敬三厚労相は25日の記者会見で「要望があれば改めて(調査結果の)理由などを丁寧に説明したい」と述べた。
調査結果は11日に長崎県と市に報告され、市は20日、厚労省に詳細な説明を求めるとしていた。
厚労省は、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館が所蔵する体験記など約13万件を調査。被爆地域外の3744件を抽出して雨の記述が41件、飛散物の記述が159件あったと確認した。
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