国土交通省は25日、海上保安庁の石井昌平長官(59)の後任に瀬口良夫次長(60)をあてる人事を発表した。石井長官は国土交通省(旧運輸省)のキャリア官僚出身だったが、現場を担う海上保安官出身者の就任は2年ぶり。

 瀬口氏は愛知県出身。海上保安大学校を卒業後、第5管区海上保安本部警備救難部長、第9管区海上保安本部長、警備救難部長、海上保安監などを歴任。2022年6月から海保の次長を務めていた。

 斉藤鉄夫・国土交通相は25日の閣議後会見で「豊富な現場経験だけでなく、本庁での勤務経験も長く、特にこの2年間は海上保安庁次長として、国会対応や予算対応をはじめとした組織全体のマネジメントに関してその能力を発揮するなど、海上保安庁長官として適任の人材であると考えている」と話した。(角詠之)

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