届けられた現金の額は、2年連続で過去最高を更新。一方、遺失届があった額は80億4310万円で、単純計算すると、54.7%が警察に届けられたことになる
警察に届けられた落とし物、忘れ物の物品点数は、444万4854点(同19.9%増)に上った。上位品目をみると、最多は免許証やクレジットカードなど「証明書類」の81万2625点で、物品全体に占める割合は18.3%。以下、交通系ICカードや定期券、商品券など「有価証券類」の47万1223点(10.6%)、「衣類・履物類」の40万792点(9.0%)、「財布類」の33万8823点(7.6%)、「傘類」の29万4196点(6.6%)など。
「携帯電話なくした」1日に600台
「紛失した」と持ち主が届け出た携帯電話の数は、21万9761点。1日あたり600台余りに上る。一方、拾得物として警察に届けられたのは14万2450点。「落とし主」の元には最終的に、半数以上の12万222点が戻っている。
警察庁によると、届けられた拾得物は、3カ月経っても遺失した持ち主が見つからなければ拾い主に所有権が移る。ただし、その後2カ月の引き取り期間を過ぎると、所有権は拾い主から都道府県に移ることになる。
拾得届のあった現金の状況をみると、23年に処理された43億6052万円のうち、落とし主に返還されたのは32億3463万円、拾い主に引き渡されたのは5億2418万円、都の帰属になったのは5億9617万円だった。
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