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 雨予報で傘マークは当たり前だと思っていませんか?実は世界的に少数派なんです。

■原点は、福沢諭吉が発行した新聞?

 なぜ日本では天気予報で雨の予報に傘マークを使っているのでしょうか?

 実は傘マークが使われ始めたきっかけに、ある偉人が関わっていたというんです。その偉人は福沢諭吉です。

 日本で初めて文字ではなくイラストで天気予報を伝えたとされているのが、福沢諭吉が発行した新聞「時事新報」です。  それが1893年(明治26年)1月の記事です。天気予報が載っている箇所のイラストを拡大してみると、晴れ予報は太陽と日傘、雨予報は雨傘を差しています。  “お天気の博物館”広島市江波山気象館の主幹学芸員・脇阪伯史さんに話を聞いたところ、「このイラストが天気マークの原点だと考えられる」といいます。

 詳しい資料がなく、あくまで推測なのですが、一目見て分かりやすいイラストがメディアで広く使われるようになり、「雨=傘マーク」という認識が広まった可能性が高いということです。

 気象庁でも傘マークを使用しているわけですが、この流れを見ると「傘マーク」は日本で生まれて自然と浸透していったと考えられます。

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■「傘文化の違い」世界的には雨粒マーク

■「傘文化の違い」世界的には雨粒マーク

 では、なぜ世界的には「雨粒」なのに、日本では「傘」になったのでしょうか。

 日本洋傘振興協議会認定アンブレラマスターの宮武和広さんに聞いたところ、ずばり「傘文化の違い」だといいます。  ウェザーニューズが世界35カ国を対象に実施した「世界の傘事情調査」によりますと、傘の所持本数ランキングで日本は堂々の1位です。(2位スウェーデン、タンザニア、南アフリカ 3位韓国)

 さらに、雨で服が濡れるのは気になりますか?という質問に対して、日本は8割以上が気になると答えていますが、アメリカは5割程度にとどまっています。

 宮武さんによりますと、日本は傘の消費量が世界トップクラスということで“傘大国”なんだそうです。ですから、傘と雨がリンクするので天気予報も「傘マーク」なのではないかということです。

 一方で、アメリカなど欧米では多少の雨では傘を差さないので、傘を見ても雨を連想しにくいことから「雨粒マーク」になっているのではということでした。

(スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年6月24日放送)

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