鹿児島県徳之島沖で1944年6月、米軍潜水艦の魚雷攻撃を受け沈没した輸送船「富山丸」(7500トン級)の犠牲者を悼む慰霊祭が18日、同県瀬戸内町で行われ、遺族らが鎮魂の祈りをささげた。千葉県在住で富山丸遺族会全国連合会代表の杉田明傑さん(83)は「戦没者の犠牲の上にある今日の平和を生かすのが私たちの使命だ」と述べ、80年前の悲劇に決意を新たにした。
富山丸は44年6月29日、沖縄への増援部隊と燃料などの物資を満載にして瀬戸内町の古仁屋港から出港。数時間後に撃沈され、将兵や乗組員合わせて3千人以上が犠牲になったとされる。
町主催の58回目となる慰霊祭には50人余りが参加した。
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