6月24日はアメリカで、世界で初めてUFOが目撃されたことから「UFOの日」とされている。そのUFOで福島市が今年度から関連事業に乗り出した。その狙いを市長に聞いた。
■観光客増加…海外からも
2021年1月に撮影された映像。山の上に見える1つの光。UFO研究所は、これを未確認飛行物体=UFOとしている。撮影されたのは福島市飯野町。 ここはUFOの目撃談が多いことから“UFOの里”として知られ、CIAの秘密文書など関連する資料がおよそ4000点収蔵されている施設もある。23日、「UFOの日」に先立ち行われたイベントでは、1年間で国内外から集められた目撃情報が公開された。
その中の1枚が、仙台市で去年8月に撮影された写真だ。 UFOの里いいの聖地化プロジェクトチーム阿曽隆一会長
「雲の中にちょうどうっすらと円盤的なものが現れてきて。きれいな円盤形になっているんで。これ間違いなくUFOなんじゃないでしょうかね」 実は飯野町では30年前から民間団体を中心に、大真面目にUFOで地域活性化を図ろうとしてきた。しかし、ハードルが高かった。 そこで3年前、国内外から集めた資料を評価・公開して地域活性化を促進する国際未確認飛行物体研究所、通称「UFO研究所」を設立。それ以来、観光客は増加している。 阿曽会長
「3年前にアメリカの議会でUFOの報告があり、世界的にUFOの気運が高まってきた。もう1回UFOで盛り上げようということで始まった」 埼玉からきた小学生
「UFOを流れ星と一緒に見たい」 日本在住2年
イギリス人
「珍しいところですね。興味を持ちました」 日本在住1年
アメリカ人
「UFO興味ある、見たことない。でも見たい。UFO見たい」 アメリカ在住(福島県出身)
母親
「(ここのことは)全然知らなくて、夫に教えてもらって。アメリカで見たテレビで知ったらしくて、連れてきてもらいました」 アメリカ人
父親
「UFOや未知の世界にとても興味があったんだ。そこには大きな宇宙がある」 娘(10)
「空高く飛ぶ物体も」
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■福島市長も大きな期待■福島市長も大きな期待
そして福島市が、今年度からUFOでの地域活性化に本格的に乗り出した。 福島市 木幡浩市長「ベントラー、ベントラー、スペースピープル。ここは飯野町!」
宇宙人を呼ぶ呪文を唱えるのは、福島市の木幡市長だ。今、福島市が抱えている問題がある。
木幡市長「やはり人口減少が一番じゃないでしょうか。市全体の人口減少が進んでいますし、特に飯野町のような周辺部では人口減がより進んでいるので」 福島市は先月15日、「UFOの里」のPR活動をさらに充実させるために、木幡市長を委員長とする「UFOの里づくり推進委員会」を発足した。 木幡市長
「これまで地域中心にやってきたんですけども、今後このUFOの町づくりをする上では財源的に厳しい面で一つ課題がありました。市も直接関与して取り組むことにしたわけです。広がりを持った町づくりができるという、私は可能性を見い出しているので。我々目指すのは地球人も宇宙人も集まる町づくりです」
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■初の予算計上も■初の予算計上も
福島市が今年度からUFOの里PRに本格参戦した理由について見ていく。
飯野町はUFOの目撃情報が相次いだことから、およそ30年前からUFOの里としてPRしてきた。とにかくUFOにこだわり、グルメはもちろん、バス停や街路灯、小学校などにもUFOのデザインを入れてアピールをしてきた。当初はなかなか定着しなかったが、徐々に知られるようになり、町にあるUFOふれあい館には多くの人が訪れるようになり、現在では人口およそ4800人の飯野町に年間1万9000人以上の人が訪れるようになっている。
そんな状況を受けて、福島市は今年度から初めて500万円の予算を計上。市の地域共創課の担当者によると、「飯野町がUFOの里として全国的にも認知され始めていることで、予算を市議会で通す際も反対の声もなかった」と話している。木幡市長は「UFOの里が福島市ならではのキラーコンテンツとして育てていければ」と話している。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年6月24日放送分より)
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