クマによる牛の被害が相次いでいる北海道で、今度は野犬が問題になっています。
■野犬による牛の被害 牧場4つで6頭死ぬ
19日、山口県周南市で撮影された映像です。勢いよく飛び出してきた野犬。向かう先には、すでに群れができていました。この地域では20年ほど前から、繁殖してしまった野犬の問題に悩まされ続けています。 4月には福岡県北九州市の街中でも、野犬が目撃されました。ここにきて野犬による被害は全国に及んでいます。 先月から相次いでいるのが、北海道別海町。狭い範囲にある4つの牧場で、6頭の牛が野犬の群れに襲われ、死にました。野犬の被害に遭った牧場主は、こう話します。 先月被害に遭った牧場主「牛の騒ぐ声が聞こえて、何事だと気づいた。（従業員が）畜舎に入ったところで、犬たちは逃げていって。現場確認をしたら、牛がけがをしていた」 この町では、野犬による被害の1週間前に子牛がクマに襲われる被害が出ています。クマだけでなく、野犬にも気を付けなくてはならなくなりました。 先月被害に遭った牧場主
「（Q.過去に野犬の被害はあった？）聞いたことがない。クマはありましたけど、犬は本当に初めて」
次のページは
■野犬がオオカミ化…専門家「食べるため」■野犬がオオカミ化…専門家「食べるため」
今月16日、4頭の牛が野犬の群れに襲われ死んだという酪農家の前嶋さんも、野犬はノーマークでした。 前嶋さん「クマに襲われていなければいいなと言っていた。実際、現場に行ってみると、犬の足跡（があって）。かまれた傷はクマじゃないと。これは間違いなく野犬だねと言われた」 目撃情報によると、野犬は中型犬ほどの大きさ。何倍もの大きさの牛が襲われるという、これまでになかった事態に動揺を隠せません。 前嶋さん
「最初聞いた時は、野犬がそこまでするのかなと。野犬がオオカミ化するというか…」 専門家に聞きました。 動物研究家 パンク町田氏
「（Q.襲った目的は何？）捕食でしょうね。ある程度大きさがあるとするならば、オオカミと同等の力を備えているとみて間違いない」 連続した牛の被害は、同じ野犬の群れによる可能性が高いと指摘します。 パンク町田氏
「犬にとって狩りが楽しかったのか、牛を一口食べたらおいしかったのか。メリットがあるため、繰り返してやったのだと思う。今後、常習化やエスカレートしないように管理していく必要がある」
（「グッド！モーニング」2024年6月24日放送分より）
この記事の写真を見る鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
