2025年の大阪・関西万博に関し、大阪教職員組合など3団体は18日、吉村洋文・大阪府知事と、府教育委員会の水野達朗教育長宛てに要望書を提出した。吉村知事は子どもたちを万博に無料で招待する事業を推進しているが、3団体は3月に万博会場の工事現場で起きた爆発事故を挙げ、「開催中も同様の事故が起こる恐れがある」と懸念を示している。
府内の公立と私立学校に通う小中高校生は約88万人。府教委は19日から、各校に来場日時や人数などの意向を調査する予定にしている。
爆発事故は、現場で溶接作業中、可燃性ガスに引火して起きた。けが人はいなかったが、衝撃でコンクリート製の床の一部が砕けたという。
3団体は、学校現場へ事故の情報提供を求めた。さらに「府、府教委は事故を調査し、安全であることを確認すべきだ」とし、それができるまでは意向調査、招待事業をしないよう求めた。交通手段の確保や熱中症対策などが現場に丸投げになっているとして、これらへの対応も求めている。
提出後に記者会見した3団体のうち、府立高校教職員組合の志摩毅執行委員長は「学校行事は安全に参加できるのが大前提。府や府教委は本当に安全かどうか確認するべきだ」と話した。(丘文奈)
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