千葉市の自宅で銃を密造したとして、千葉県警が4月、武器等製造法違反(無許可製造)と銃刀法違反(所持)の疑いで逮捕した男が「安倍晋三元首相の銃撃事件に触発された」という趣旨の供述をしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
薬物銃器対策課が逮捕したのは、千葉市緑区大木戸町の家電修理業、田代靖士容疑者(26)=武器等製造法違反と銃刀法違反の罪で起訴。
起訴状によると、2023年8~9月ごろ、自宅で鉄パイプやニクロム線、配線コードなどを材料にして電動ドライバーなどで手製のパイプ銃を製造し、同12月にこの銃を所持していたとされる。
田代容疑者は逮捕後、容疑を認め、「日本の政治と世の中に失望していた。未来を良くするという自分なりの正義のために作って持っていた」と説明したという。
県警は、組織に属さない「ローンオフェンダー(単独の攻撃者)」とみて捜査を進めていた。
県警は火薬取締法違反容疑を視野に捜査を続けている。(鈴木逸弘、熊谷姿慧、杉江隼)
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