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 21日、関東などでようやく梅雨入りしました。今年の梅雨は、どんな傾向があるのでしょうか?

 気象予報士の今村涼子さんに聞きます。

■今年の梅雨は「短・強・広・警」

 今年の梅雨の傾向を表す四字熟語を作ってみました。

 それは「短強広警」です。

 「短い」期間になりそうですが、その間に「強い」雨が降る日が多くなりそうです。そして「広い」範囲で、「警戒」が必要になる状況が頻繁におとずれることになりそうです。

 この四文熟語の「短」と「強」の特徴が、すでに沖縄の梅雨に現れていました。

 沖縄は、20日に梅雨明けしました。平年ですと、沖縄の梅雨の期間は42日間です。

 今年は梅雨入りが遅れたため、期間は30日でした。これは、平年より10日以上短い期間です。

 ところが、梅雨期間中の雨量は、かなり多くなりました。

 那覇など、積算雨量が平年比3.5倍の1000ミリを超えた場所もありました。ほかの場所でも宮古島が785ミリ(平年比3.2倍)、石垣島が436ミリ(同1.8倍)と、約2〜3倍以上の雨量となりました。

 梅雨の期間は短かったのに、雨が多く降りました。そうすると、災害の危険性も高まります。

 実際に、沖縄では被害も出ていました。短期間に集中して強く降ると、それだけ危険な降り方ということが言えます。

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■「広」と「警」の特徴が…この週末の雨に警戒

■「広」と「警」の特徴が…この週末の雨に警戒

 つづいて、「短強広警」の「広」と「警」の部分です。この週末に、「広」と「警」の特徴が現れます。

 21日、近畿、東海、関東甲信で梅雨入りしました。この週末には中国、北陸、東北まで梅雨入りということになりそうです。

 そして梅雨入りして早々、週末には大雨の恐れが出てきています。23日の日曜日までの予想雨量を見てみます。

 西日本から東日本を中心に大雨の予報になっていて、東北までまとまった雨が降りそうです。この週末は、広い範囲で雨の影響がでてきそうですので、警戒が必要です。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年6月21日放送)

※テレ朝天気

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