金沢市中心部を流れる鞍月(くらつき)用水のホタルが見頃を迎えている。20日午後9時ごろの市立長町中学校脇の水路では、20を超える黄色の淡い光が、満開のアジサイの横でふわふわと舞った。近隣の住民や仕事帰りの会社員が、ふと足をとめて初夏の風物詩に魅せられていた。

 金沢の繁華街の片町、香林坊から歩いて10分も満たない街中にいるホタルは珍しい。市は子ども会などの生息調査を元に、毎年「金沢ホタルマップ」を作成している。ここに生息するのはゲンジボタル。市環境政策課によると、ゆっくりと一斉に明滅するのが特徴だという。例年6月下旬ごろまで見られる。(砂山風磨)

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