20日午後5時40分ごろ、東京都千代田区永田町1の国会議事堂近くで、財務省の所有車両が横断歩道を歩いていた男性をはねた後、数百メートル走行して横転した。男性は病院に搬送され、死亡が確認された。警視庁は運転していた東京都中央区銀座7の会社員濃畑宣秀容疑者（55）を自動車運転処罰法違反（過失傷害）と道交法違反（ひき逃げ）の疑いで現行犯逮捕した。
警視庁によると、濃畑容疑者は財務省が業務を委託する会社の運転手だといい、「パニックになった」と供述している。死亡したのは東京都新宿区四谷坂町の団体職員、大野泰弘さん（67）。警視庁は過失致死容疑に切り替えて捜査する。
車は止まっていた別の車と接触し、右折して横転。歩道に車体の一部を乗り上げ、周辺にはガラス片が散らばっていた。
接触された車を運転していたという30代の男性会社員は「交差点を右折しようとしたら追突された。外に出ると車両が横転していた。一瞬の出来事で気が動転した」と話した。〔共同〕
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