吉田友貞被告は去年、自宅の寝室で介護をしていた妻の節子さん(当時85)の首を両手で絞めた後、電源コードを首に巻き付けて、殺害した罪に問われています。
東京地裁は今月20日の判決で「突然、長年連れ添った夫の手にかけられ、苦悶するなか、息絶えたのであって、その無念さは察するに余りある」などと指摘しました。
そのうえで「自らの見栄などから介助を背負い、自覚のないまま疲労感や疲弊感を蓄積させていたことは容易に推認でき、解決のための選択肢を持ち合わせないなかで本件犯行に及んだことは想像に難くない」「反省を深め、被害者を弔い続けるべきものとすることが適当」などとして懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
裁判後に取材に応じた吉田被告は「執行猶予が付いたが本当にそれでいいんだろうかという微妙な気持ちです」「努力していたのは自分だけではなく、女房も頑張っていたのは間違いないことです」などと涙ながらに話しました。
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