◆一審で裁判員が出した結論を重視
三浦裁判長は判決理由で、3人の生命が失われた結果の重大性、犯行の計画性などから「死刑の選択が十分に考えられる」と指摘。しかし「裁判員らが慎重に評議し、真にやむを得ないと判断したのでなければ、死刑は許されない。動機形成過程や更生可能性は、死刑を選択するか、しないかを検討する場面で相応の意味があり、一審の判断は不合理とは言えない」とし、改めて死刑を求めた検察側の主張を退けた。 弁護側は完全責任能力を認めた一審は誤りと訴えたが、三浦裁判長は退けた。 久保木被告は黒のスーツ姿で出廷。1時間半近くに及んだ裁判長による判決理由の朗読をうつむきながら聞いていた。 判決によると、久保木被告は2016年9月、70〜80代の入院患者3人の点滴に消毒薬「ヂアミトール」を混入して殺害したほか、別の4人の患者の点滴袋などに殺害目的で消毒薬を入れた。(加藤益丈) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。