地震から一夜が明け、被害の状況が明らかになってきた。
愛媛県と高知県で震度6弱を観測した地震。
これまでに10人がけがをしている。
深夜に突然襲ってきた大きな揺れ。
その時、何が起きていたのだろうか。
17日夜遅く、四国と九州を襲った最大震度6弱の地震。
発生から一夜が明け、被害の状況が徐々に明らかになってきた。
愛媛・愛南町の寺では、地震の揺れによって墓石が倒れてしまった。
住職によると、細かくゆすられるような揺れがあったということで、石灯籠や墓石が時計回りにねじれるように被害を受けている。
延命寺・吉田学生住職「載っていたのが落っこちたり、倒れてしまったり」
最大震度6弱を観測した愛南町。
観光名所「石垣の里」では、石垣の一部が崩れる事態が相次いだ。
担当者「10カ所程度の石垣の崩落がありました。ここは集落の人たちがお墓に向かう生活道路なので、生活に支障がでるかなと」
同じく震度6弱を観測した高知・宿毛市では、多くの住宅で屋根瓦が落ちるなどの被害が出た。
地震の被害を受けた酒屋では、割れてしまった日本酒やワインの瓶が散乱していた。
店の人は、商品の7割から8割がだめになったのではないかとみている。
店主「とてつもない揺れでした。もう立っていられなかったと思います。どこから手をつけていいか」
震度5強を観測した愛媛・宇和島市の総合体育館では、天井が落下した。
石こうボードと金属製のフレームが、高さ10メートルほどある天井から剥がれ落ち、砕けている。
宇和島市の担当者「長さや幅からしたら14~15メートル。こういった状況ですので、しばらく修繕の時間をいただくことになるのでは」
この体育館では、4月下旬に相撲の大会が予定されていたが、開催は難しいのではないかとみられている。
この地震で、94歳の男性が割れたガラスで手を切るなど、これまでにあわせて10人のけがが確認されている。
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