なぜ、今回の東京都知事選のポスター掲示板は「1」が2段目にあるのでしょうか?その疑問を東京都に聞きました
■“あらゆる事態”を想定した「新たな工夫」
今回の都知事選のポスター掲示板は「3段」のものと「4段」のものがありますが、どちらも「1」が2段目にあります。どうしてなのでしょうか。東京都の担当者によりますと、「候補者数が多くても少なくても対応できるようにするための新たな工夫」だといいます。
なぜ、候補者数の増減に対応しないといけないのでしょうか。ポスターが貼られるまでには、以下のような流れがあります。
1)東京都が掲示板のデザイン案を示す2)各市区町村が作成・設置(約1万4000カ所)
3)告示日(6月20日)以降に立候補者がポスターを貼る
杉並区によりますと、「市区町村が掲示板の作成を業者に依頼して作成・設置するまでに、最低でも2カ月程度かかる」そうです。
今月に入り、候補者の数が話題になり始めましたが、それから作っては間に合わないため、前もって、あらゆる事態を準備して掲示板を作っておく必要があるそうです。
今回、東京都から杉並区には3月中旬にデザイン案が示されたそうで、かなり前に準備していたことが分かります。
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■2段目に「1」 利便性と見やすさを考慮■2段目に「1」 利便性と見やすさを考慮
では、なぜ「1」が2段目に来ているのかについてです。それは「あらゆる人数の候補者に対応できるように」ということだそうです。まずは、候補者の数が少なかった場合です。仮に15人が立候補したとして、通常の掲示板と新しい掲示板を比較してみました。
通常のものだと、空欄が目立って寂しい感じがします。さらに、貼りづらい上段から埋まっていくことや、中段の見やすいスペースが空いています。そのため、今回のように利便性と見やすさを考慮して「1」が2段目に来ているそうです。
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■“想定外の事態” 最大48人対応可能だが…■“想定外の事態” 最大48人対応可能だが…
一方で、立候補者が多かった場合は、どうするのでしょうか?
両サイドの投開票日などが示されているスペースにもポスターが貼れるようになっていて、最大48人まで対応できるそうです。
ただ今回の立候補予定者は48人を超えていて、東京都としては“想定外”の事態なのかもしれません。どう対応するかは、まだ示されていないため、市区町村は動くに動けない状態なのだそうです。 そして、誰がどの場所にポスターを貼るのかは、告示日当日に決まります。告示日の午前8時半に立候補届けが開始されます。それまでに仮受付した候補者の中からくじ引きで順番を決め、それ以降は先着順になるとのことです。(スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年6月18日放送)
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