大手出版社のKADOKAWA、集英社、小学館の3社は、海賊版サイト「漫画村」を運営していたとして著作権法違反などの罪に問われ、懲役3年の判決が確定した星野路実さんに19億円あまりの賠償を求めました。

服役後、刑事裁判のやり直しを申し立てている星野さんは、今回の民事裁判でも「運営者ではない」などとして争っていました。

判決「出版社が持つ出版権などが侵害された」

18日の判決で東京地方裁判所の杉浦正樹裁判長は、漫画村の開設当初から積極的に管理・運営に関与していたと認めたうえで、「ほかの関係者と共同して漫画作品の画像データを無断で閲覧できるようにした。出版社が持つ出版権などが侵害された」と指摘しました。

その上でそれぞれの作品の販売価格や閲覧数などをもとに損害額を算出し、あわせて17億円余りを3社に支払うよう命じました。

星野さんは判決後、NHKの取材に対し、「納得しておらず腹立たしい。自分自身には財産がないので、出版社のパフォーマンス的な裁判で、結局見せしめにしたいのかなと思いました」と話していました。

海賊版サイトが今後も残るかという質問には「もちろん残ると思う。現に今でもまだ抜け穴を発見している」と話していました。

また、「得たものの方が大きかったので今後も広める活動を継続しようと思います。後悔はない」などとしていました。

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