実証実験は、聴覚障害者や耳が聞こえづらい高齢者などへのサービスの向上を目指して、北九州市内の7つの区役所の窓口で始まりました。
職員が話すことばがパソコンの画面に自動で字幕表示される仕組みで、小倉北区役所の窓口で行われたデモンストレーションでは、補聴器購入の補助制度について職員が説明を行うと数秒で文字が表示されていました。
市によりますと、このシステムでは事前に単語を学習したAIが会話の文脈から適切なことばを選んで表示することができるということです。
これによって、筆談によるやりとりで1人当たり15分余りかかる対応時間を5分ほどに短縮したいとしています。
市内の各区役所には筆談が必要な人が多いときには一月に合わせて100人ほど訪れるということで、市は今年度いっぱい実証実験を行い、効果を検証したうえで本格導入を検討することにしています。
小倉北区役所保健福祉課の馬渡翔伍さんは「手続きがスムーズになるほか、ほかの市民サービスにも時間をあてられるので効果を期待しています」と話しています。
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