東京都江東区長選を巡り、公選法違反(買収など)の罪に問われた前区長の木村弥生被告(58)を、懲役1年6月、執行猶予5年とした東京地裁判決が17日までに確定したことが分かった。14日付。前区長側、検察側双方が上訴権を放棄したとみられる。

有罪確定に伴い、木村前区長の公民権は、公選法の規定で5年間停止され、全ての選挙に立候補ができなくなった。

14日の判決によると、木村前区長は保守分裂となった区長選で支援を受けた柿沢未途元衆院議員(53)=同法違反罪で有罪確定=と共謀し、自らに投票を呼びかける広告を昨年4月にユーチューブに約37万円で掲載。同年6月には、選挙を支援した元区議に区長室で現金を供与した。

判決は、前区長がネット広告の掲載について主体的に関与したとして「資金力の差によらない公正な選挙の実現を目指す公選法の趣旨に反する」と指摘していた。〔共同〕

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