菓子製造販売会社「シャトレーゼ」(甲府市)が、雇用契約を結んだ後に待機を命じていたベトナム人の技能実習生ら88人に最長で3カ月間にわたって休業手当を支払っていなかったことが分かった。同社が取材に明らかにした。
同社によると、いずれも山形、岡山、鹿児島の各県で計画した新工場に従業員を派遣した後、山梨県内の工場で補充要員として働く予定で、2月以降に雇用契約を結んだ。だが、新工場の全面稼働が遅れ、88人は待機を命じられたという。
労働基準法に基づいて休業手当を支払う義務があったが、平均で約2カ月半、無給だったという。待機は19日までに解消され、休業手当も近く支給されるという。
未払いの理由について、同社広報室の担当者は「給与の支給口座の把握などができていなかった。事務手続きの不手際で大変申し訳ない」と説明した。(池田拓哉)
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