独立行政法人の日本学生支援機構(JASSO)が、2023 年5月1日時点で海外からの留学生の状況を調査したところ、日本語学校に在籍する留学生は11年の調査開始以来、過去最多の9万719人だった。前年から約4万人増(83.6%増)となった。

大学や専門学校などを含めた留学生の総数は、前年比約4万8000人増(20.8%増)の27万9274人だった。留学生総数は19年の31万2214人をピークに減少が続いていたが、コロナ禍以後で初めて増加に転じた。

JASSOの担当者は「コロナ禍での水際対策などが緩和され、日本への留学を思いとどまっていた学生が戻ってきたのではないか」と話している。

留学生の出身国は、中国が最も多く11万5493人で全体の41.4%だった。ネパール3万7878人(13.6%)、ベトナム3万6339人(13%)、韓国1万4946人(5.4%)、ミャンマー7773人(2.8%)が続いた。ネパール、ミャンマー、バングラデシュ、米国からの留学生が、コロナ禍前(19年)を上回った。出身エリア別にみると、アジアが最多で25万4224人、91%を占めた。

最も多く留学生を受け入れていた大学は早稲田大学(5560人)。続いて東京大学(4658人)、立命館大学(3027人)だった。

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