春の花としておなじみのタンポポには日本固有の種と海外から来た「外来種」があります。外来種と交配した「雑種」も増えていて、研究者が固有種の生息状況の全国調査を始めました。

 日本固有のタンポポは花びらの下の「総苞(そうほう)」が閉じている一方、外来種やその雑種は反り返っていて、見分けることができます。

 外来種は繁殖力が強いため「生態系に甚大な被害が予想される」として、環境省が重点対策種に指定しています。

 相模原市で15日、研究者が地元の子どもとともに、綿毛になる間近のタンポポが雑種かどうか確認して回りました。

相模原市立博物館 学芸員 秋山幸也さん
「たかだか数十年で人間の活動により(たんぽぽ)種そのものが変わりつつある。間違いなく在来種は一定数(残って)いると確認できればいい」 

 秋山さんらは5月から全国調査を始めました。

 タンポポをボランティアに摘み取って送ってもらい、今後、固有種か雑種かを調べ、生えていた場所とともにまとめます。

 「タンポポの多様性が脅かされていないかを確認する調査にしたい」ということです。

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