新型コロナウイルス対策の補助金をだまし取ったとして詐欺の罪に問われている岩手県雫石町の旅館の元社長らの裁判が、6月13日に盛岡地裁で開かれました。
盛岡地検が追起訴した約6500万円を不正受給した詐欺の罪について、元社長は起訴内容を認めました。
詐欺の罪に問われているのは雫石町の長栄館の元社長・照井貴博被告(37)と町内の食品メーカーフクオカ食品の役員・福岡加奈子被告(48)です。
起訴状などによりますと、照井被告は2021年12月、コロナ禍に苦しむ事業者の支援を目的とした農林水産省の補助金制度を悪用し、福岡被告の会社から県産の牛肉を仕入れたように装い、約4000万円を不正受給したとされています。
また、2023年3月にも福岡被告の会社から県産の豚肉を仕入れたように装い、約2500万円を不正受給した罪に問われています。
13日の裁判で照井被告は起訴内容について「間違いない」と認めた一方、福岡被告は「共謀していない」とし、弁護人は福岡被告の無罪を主張しました。
事件を巡っては宮城県の鳴子観光ホテルの元役員大沼孝晶被告(41)も詐欺の罪で公判中です。
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