石兼判事は66歳。

定年退官した長嶺安政元判事の後任として17日、最高裁判所判事に任命され、就任会見に臨みました。

外務省のアジア大洋州局長などを経て、去年12月まで国連日本政府代表部の大使を務めた石兼判事は、抱負を聞かれ「外交官として40年以上培った経験を踏まえて国民の役に立てるよう、個別の事案に真剣に取り組みたい」と述べました。

国連大使の時はロシアのウクライナ侵攻などで各国の利害が対立するなか、交渉や調整にあたってきたといいます。

そうした経験を踏まえ「国際社会で法の支配が実現できない中、日本というすばらしい国で法の支配を実現し続けることに貢献したい。さまざまな価値観や多様性がある中で法の支配がどうあるべきか、具体的な事案に向き合うことで追求していきたい」と述べました。

関心のある分野としてデジタル化やAIを挙げ「技術の進歩と司法がどのように絡み合うか、デジタル化の社会の中で個々人の尊厳をどのように守るか、知見を深めていきたい」と語りました。

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