栃木県立博物館の学芸員が発見した新種のハチ=2021年6月、宇都宮市(同館提供)
栃木県立博物館の学芸員が2021年6月に見つけたハチが、新種だったと判明した。黄色と黒の模様が目立ち凶暴なスズメバチのようだが、毒針を持たない。人を刺さないというギャップからか話題を呼んでいる。毒針のように見える産卵管が特徴。栃木の旧国名にちなみ「シモツケヒラアシキバチ」と名付けられる予定だ。 宇都宮市の雑木林で昆虫採集していた学芸員栗原隆さん(47)が、秋に活動するはずのキバチを見つけ、6匹採取した。県内のハチ研究者が「配色が既存のキバチと違う」と指摘し、キバチなどの権威である国立科学博物館(東京)の篠原明彦名誉研究員に送り、新種と分かった。 県立博物館はX(旧ツイッター)で情報提供を呼びかけようと今年5月、ハチを紹介すると、3万超の「いいね」が付き話題に。5月30日には、宇都宮市内の高校生が学校の敷地内で同じ種類とみられるハチを見つけ、同館に提供した。
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