東京地裁

 東京都千代田区が発注した工事の入札情報を業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反(入札妨害)の罪に問われた区の元行政管理担当部長吉村以津己被告(62)に東京地裁は13日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。

 中村光一裁判官は、被告が区議だった嶋崎秀彦被告(64)=あっせん収賄罪などで公判中=を介して情報を漏らしたのは「嶋崎被告からの依頼を断りづらく、自己保身を優先する気持ちもあった」と指摘した。

 一方、吉村被告が退職後に警察に情報提供して事件発覚のきっかけをつくったことなどから、執行猶予付き判決が相当と判断した。

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