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 11日は東京・練馬でも30.3℃を記録するなど全国172の地点で真夏日となった。こうした暑さの影響で土の中も高温となり、ニンジンがさけてしまうなど野菜に影響が出ている。

■全国172地点で真夏日 都内も30℃超え

 11日、群馬県伊勢崎市では最高気温32.4℃を記録。大分県日田市は、32.6℃。京都で、32.4℃。東京・練馬でも30.3℃を記録するなど、全国172地点で真夏日を記録した。 男性
「ちょっと暑すぎる、きょうは。歩いていてフラフラした」 女性
「ものすごく暑い。今年一番の暑さで」

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■暑さで野菜に異変 被害深刻

■暑さで野菜に異変 被害深刻

 今年の夏も、厳しい暑さが予想されるなか、都内の畑では、早くも野菜に影響が出始めていた。

カラフル野菜の小山農園
小山三佐男さん

「ここがレタス畑になりますね」
「(Q.これレタスですか?こんなに大きく育つんですか?)中の茎から成長しちゃって、こういう状態になっちゃうんですよね」
「気温が高い日が何日かあったので、丸くならないで育っちゃった」  一見、レタスとは思えないその姿。暑さの影響で、葉が丸くならず、茎が一気に成長し、レタスのタワーになってしまったという。

 通常のレタスと比較してみた。

小山さん
「(Q.形も大きさも全然違いますね)違いますよね。(通常のサニーレタスと比べて)3倍強ですね」
「(Q.大きくて立派だなと思うんですけど)食べると苦いです」

 実際に食べてみた。味も苦く、売り物にはならないという。

 さらに異変は、別の畑でも。

小山さん
「これがニンジンなんですけども、抜いた時点で割れちゃっているというか」  なんと出てきたのは、大きく割れてしまったニンジン。

 別のニンジンを抜いてみても…。

小山さん
「やっぱり割れていますね」
「やっぱり割れていますね。地温が高くなりすぎちゃうと、このような割れた状況が出てしまう」  暑さの影響で、土の中も高温になり、地中で割れてしまうという。

 600坪の畑に植えられたニンジンのうち半分が、廃棄しなければいけない状態となってしまった。

小山さん
「特に6月に入ってから(被害が)顕著に出ている。(暑かった去年よりも)10日〜2週間ぐらい早めに被害が出てますね。(すでに損失が)150万円ぐらい出てると思う。不安だらけですよね」

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■猛暑対策 沖縄の野菜を東京で栽培も

■猛暑対策 沖縄の野菜を東京で栽培も

 毎年の猛暑が、もはや日常となりつつあるなか、手をこまねいているわけにはいかないと、新たな対策も講じている。

小山さん
「暑さに強い南のほうの作物を東京で生産する方向で考えています」  今年から試験的に、沖縄などが産地の野菜“ハンダマ”を栽培し始めたという。  ハンダマは暑い地域で栽培されるキク科の葉野菜で、ビタミンAや鉄分などの栄養が豊富なことから、沖縄では「不老長寿の葉」とも呼ばれている。

 しかし、頭を抱える問題もある。

小山さん
「あんまりなじみのない野菜なんでね。大量に植えて東京で出回るかって感じです」
「(Q.ハンダマを主力にして収入源にするには?)難しいですね」

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■雹被害…レタスボロボロ、モモはボコボコ

■雹被害…レタスボロボロ、モモはボコボコ

 天候による野菜への被害は、他にもある。

 先週、長野県を襲ったゲリラ雷雨。軽井沢では、雹(ひょう)が激しく降り、出荷直前のレタス畑を直撃、大きな被害が出た。 遠山農園 遠山冬樹社長
「これが葉脈で、これに葉っぱがついていたのが、雹のダメージで削れちゃった。おいしいところ、みんな持っていかれた」  雹が当たった部分には、大きな穴が…。  今月出荷予定だった1500個ものレタスが1回の雹で、売り物にならない状態になった。

 この雹の影響で、軽井沢など3つの市や町でおよそ1000万円の被害が出た。

 雹による被害は、別の農家でもあった。

 長野県佐久市で、モモやリンゴなどを栽培する森泉農園。

 8月に出荷を迎えるモモ「あかつき」。色付きがよく、糖度が高いのが特徴だ。  直径3センチ程度に成長した実に、雹が直撃。ボコボコとへこんでしまった。 森泉農園 森泉征司さん
「モモが40本、リンゴも40本、プルーンが70本。ほぼ果実に100%雹が当たってしまっている状況です。もう、やりきれないという気持ちが最初ですね」  15年、この農園で働いているが、ここまで大きな被害は初めてだという。 森泉さん
「実際、収入、売り上げっていう部分でいうと、もうほぼほぼ諦めるか、1割、2割残ればいいかなっていうぐらいの見通しで今はいます」

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■梅雨入り遅れ 水不足に陥る地域も

■梅雨入り遅れ 水不足に陥る地域も

 一方で、例年よりも梅雨入りが遅い今年。深刻な水不足に陥っている地域もある。

 米どころ新潟・十日町市にある田んぼは水が干上がり、大きくひび割れてしまっている。

 今年は暖冬で雪解けが早く、雨も少ないことで水不足が深刻化していて、田植えを断念した農家もいるという。

 去年も夏場の渇水で、打撃を受けた新潟のお米。

コメ農家 相澤堅さん
「(今年は)豊作でなくていいので、普通の年で時期に合った天候であってくれればいいな」  水不足の影響は東北でも。岩手県花巻市の豊沢ダムでは、貯水率は、わずか20%という状況だ。

 豊沢ダムから農業用水を引く農家は、こう話す。

コメ農家 畠山英剛さん
「30年以上稲作りをやっているんですが、初めての経験。(平年より収穫量が)減るんじゃないかなというふうに思っています。何とか(まとまった)雨が降ってくれることを願うばかり」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年6月12日放送分より)

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