事故直後のスーパーの様子では、警察官と消防隊員が救助活動を行っています。スーパーのエスカレーターで女性が首を挟まれて死亡しました。当時、店内にいた女性が取材に応じました。

■エスカレーターに首挟まれ 女性死亡

 西東京市にあるスーパー「オーケー東伏見店」。事故があったのは地下1階の売り場に降りるエスカレーターです。

 事故直後に撮影された映像と写真。駆け付けた救急隊が救護作業を続けている様子が映っています。

 撮影した人に話を聞くことができました。

撮影した人
「10人以上の救急救命士が救命の作業をしていた。すごくゾッとした。後で80代の女性と知ったが、私の母も同世代で気の毒」

 事故は12日午前10時半前。119番通報の内容はエスカレーターで「首を挟まれた」というものでした。

利用者
「(Q.エスカレーターはどこにつながる?)下の店舗につながる。『今、エスカレーター使えません』と」

■なぜ?手すりの巻き込み口付近に

 事故に遭ったのは80代の女性。手押し車を使っていました。地下1階に降りきった辺りで仰向けに倒れていて、左側の手すりが巻き取られる部分に首が挟まれていたといいます。

 女性は心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

■相次ぐ事故 いったい何が?

 記憶に新しいのは今年3月。JR水戸駅の構内でも同様の事故が起きています。

 今年に入って立て続けに起きたエスカレーターでの事故。スカレーターなど昇降機のメンテナンスを行う専門機関に話を聞きました。

メンテナンス専門会社 京都エレベータ 佐野栄次さん
「僕も立て続けに起こるとは思っていなかった。これから、そういうことが起こってくるのかなと」

 エスカレーターの仕組みの解説動画。異物が挟まると作動する安全装置。万が一の時、どう対処すればいいのでしょうか。

■業者を取材“安全装置”作動は?

 現場となったスーパーは今年3月にオープンしたばかり。利用者はエスカレーターの速度について、こう話しています。

利用者
「ゆっくりです、すごくゆっくりです。まどろっこしいぐらい。安全対策はしている」

 警視庁によりますと、死亡した女性は事故の直前、何らかの原因で転倒したとみられています。

 ただし、手すりが巻き取られる部分に異物が挟まるなどすると自動的に止まる安全装置。これが作動しないということは考えられるのでしょうか。

メンテナンス専門会社 京都エレベータ 佐野栄次さん
「大きな物体であればスイッチが作動するが、薄いものとか、服とかスカーフとかが隙間に入ってしまう可能性はある」

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